こんにちは。Bちゃんです。
私は日本含め5ヵ国ほど住んだり長期滞在したりしてきましたが、私の住んでいるNYでは特徴的に、そして幾度となく経験することがあります。それは、
「「「「「に・ど・で・ま」」」」」(二度手間)
あらゆる公的機関で、【行ってみて初めて分かる(&最初からわかるようにしとけ!ぷんすか)】と感じることがとても多いので、いくら調べられる範囲で調べて赴いたとしても、かなりの確率でもう一度以上行かなければいけない羽目に遭ってきました。
最初は自分を責めていたのですが、いやもうこれは私が準備不足とかアホなのではないのだな、とようやくわかってきましたよ(´;ω;`)
逆に言えば、ここは「行ってみなきゃ(やってみなきゃ)わからない」という土地柄なのですね。海外生活が長い旦那さんも「日本はあれこれ準備してから行動するけどアメリカはとりあえず始めてみて足りないところを補っていく感じ」と言ってました。たぶん、あらゆるシステムに、ビジネスが関わり、関わる人も増え、相当に複雑だからだと思います。
以前のブログの時に、NYで歯列矯正するよって書いた記事が、思いのほか反響が大きかった(アクセス数がすごかった)ので、ここに自分が調べたことを記録しておこうと思います。
アメリカの医療保険制度ってどうなってるの?
本題に入りますが今回はアメリカの「歯列矯正における保険」についてです。
アメリカは保険制度や医療制度が日本と違い、歯科についての国民皆保険がないというのは有名な話ですよね。
日本では1枚の保険証で全国どこの病院にも外来でかかることができる感覚がありますけど、アメリカにぽーんと来た(来てしまった?)今の私には歯科保健が無いどころか物理的に「保険証」というものが手元に無いので、アメリカでは個人と医療機関がどのように関わっているのか?…・そんな基本的なところから私はわからなかったわけなので調べたこと書いていきます。
アメリカでは歯列矯正も保険でカバーされる場合があるようなので、そのへんについても調べてみました。
アメリカの健康保険制度について
どこの国にも、その土地に住む人の日常に根付いている「普通」とされている医療制度があると思うのでまずはそこから調べました。
歯科に限らず、医療制度全体についての慣例をまとめると・・・
★一家に(もしくは一個人に)”かかりつけ医“を付けるのが普通。
Primary Doctorとか言う。
★基本的に勤務している所属(会社や学校など)の指示により保険に加入する(多分義務ではない。会社や学校次第。)
★保険には”ネットワーク“という概念がある。日本で言うと「〜系列」「〜組合」「〜会」とかの感覚。
★医師側もいずれかの保険に加盟していて(ネットワークに参加していて)、被保険者は加盟した保険のネットワーク内の医師にかかることが望ましい。加入している保健がマッチしないと、保険制度を享受できない。
★ネットワーク外の(自分が加入している保険とは別の保険に加盟している)医師にかかっても良いけれど(評判の良いお医者様がいたらネットワーク外でもかかりたいと思う場合が考えられますよね)、一般的に、ネットワーク内の医師にかかるよりも保険でカバーされない料金がかかってきたりして総計が高くなるようです。
★日本で言うところの”保健所”の機能を持つ公的機関に足を運べば、自分がどのDoctorのネットワークなのか教えてもらえると日本の医師に聞きましたが、NYは定かでないです。
★アメリカの保険用語(主にAllowed amount、Balance billing、Deductible、Out-of-pocket limit、Copayment、Coinsuranceなど)については日本生命の解説ページが分かりやすかったです。
アメリカの歯科保険制度について
さらに、上に書いた大枠の「医療保険」について一段チャンクダウンして「歯科保険」「歯列矯正」についてわかったこともまとめます。
★歯科についても、各家庭・個人に”かかりつけ歯科医“がいることが普通。
★半年に1回(2回/年)定期検診やクリーニングが推奨されていて(Check upという)保険に加入していればそれは自己負担無し。保険ですべてカバーされるらしい。
★矯正する場合、矯正歯科とかかりつけ歯科は別々に持っている人も多い。矯正専門歯科のとあるサイトには「矯正中もかかりつけ医に通院し、必ず定期検診してください。私達とあなたのかかりつけ医で連携することも可能です。」みたいなことを書いているところを見かけました。
★一生に一度であれば、歯列矯正も保険適用になる歯科保険プランもある。(矯正に限らず、日本だと保険適用外の治療内容でもアメリカでは保険でカバーされ得るものが多くあるそうです。)(原則、◯歳までに…など制限があるものが多い?)
★日本のように全国統一の「診療点数」というものは存在せず、歯科医が自由に料金を設定できる。よって、商売っ気のある人はビジネスライクに治療する。(治療する必要がなくても嘘をついたり歯を削ったり専門医への紹介料で稼ぐ等。)
海外で矯正歯科を選ぶためのToDoリスト
- 自分の会社や所属(学校など)で加入している保険を確認する
- 保険の要項のパンフレットやデータを見て歯列矯正の項目の記載を確認する
- Limited&Exclusionの確認を忘れずに!
私の場合
- 矯正すると決めて、夫の会社で所属できる歯科保険に加入しました。
- 確かに保険でカバーされる項目一覧に「歯列矯正」とありました。
- 念押しで「Limited&Exclusion」(日本語で言うと「保険が適用されない場合」についての免責事項)の但し書きを見てみるとLimitedの欄には「一生に一度はカバーする」と書かれているにも関わらずExclusionの欄にも「歯列矯正は対象外」との文字があり、説明が足らず結局どうなのかわかりません。
え?ここまで調べたのに結局行ってみないとわからないということになりました。
後日、アポイントを取った歯科に行くと、受付のお姉さんが私の加入している保険を聞くやどこかに電話をかけて私の保険カバー内容を聞いて確認してくれ、歯列矯正に保険はきかないことになりました(泣)。(費用はこちら)
おそらくクリニックや歯科医師によってそれぞれやり方があるというのがアメリカなので、とにかく良さそうな(自分似合いそうな)ドクターを探すのが第一だということですね。
それについては、【海外で歯列矯正】アメリカの矯正歯科選びのポイントに書きましたのでご覧ください!